# リバース・アイアンコンドル：4本のレッグ、損益分岐点、満期リスク

プットのデビットスプレッドとコールのデビットスプレッドから成るリバース・アイアンコンドルの満期損益、損益分岐点、ボラティリティ、アサインメントを解説します。

正規 URL: https://wiki.fcontext.com/ja/options/reverse-iron-condor/
事実確認日: 2026-07-22

> 教育目的のみであり、投資助言ではありません

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## 端的な答え

**リバース・アイアンコンドル**は、満期までに原資産が上下いずれかへ十分大きく動くと利益になるよう設計した、4レッグのネット・デビット戦略です。原資産価格より下のロング・プットスプレッドと上のロング・コールスプレッドを同一満期で組み合わせます。初期デビットが理論上の満期最大損失で、狭い方のウイング幅が理論最大利益を制限します。

名称は統一されていません。Options Industry Councilはこの損益を**ロング・アイアンコンドル**またはロング・コンドルと呼びます。「リバース」は一般的なショートのクレジット型と区別する呼称です。名称ではなく4本のレッグを確認してください。

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## 組成と満期損益

権利行使価格が `K₁ < K₂ < K₃ < K₄` のとき：

- `K₁` Putを1枚売り、`K₂` Putを1枚買う。
- `K₃` Callを1枚買い、`K₄` Callを1枚売る。
- 全レッグの原資産、満期、契約数量は同じ。

ロング `K₂/K₁` プット・デビットスプレッドとロング `K₃/K₄` コール・デビットスプレッドです。ネット・デビットを `D`、プット幅を `Wₚ = K₂ − K₁`、コール幅を `W꜀ = K₄ − K₃` とすると：

`満期最大損失 = D`

`満期最大利益 = min(Wₚ, W꜀) − D`

等幅なら下の損益分岐点は `K₂ − D`、上は `K₃ + D` です。4レッグを1対1で満期まで保有し、取引費用を除く前提です。幅が違えば左右の最大利益を別々に評価します。

満期前の時価は時間、インプライド・ボラティリティ、スキュー、各レッグの気配幅にも左右されます。中央損失域付近では一般にThetaが負、Vegaが正ですが、Greekは価格と時間で変わるため固定的な属性ではありません。

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## `$5` 幅の例

株価が約 `$100` のとき、同一満期で次の1組を建てます。

| レッグ | 1株当たりプレミアム | キャッシュフロー |
| --- | ---: | ---: |
| `95` Put買い | `$2.60` | `−$2.60` |
| `90` Put売り | `$1.10` | `+$1.10` |
| `105` Call買い | `$2.40` | `−$2.40` |
| `110` Call売り | `$1.00` | `+$1.00` |

ネット・デビットは1株当たり `$2.90`、両ウイングは `$5` 幅なので：

- 下の損益分岐点：`$95 − $2.90 = $92.10`。
- 上の損益分岐点：`$105 + $2.90 = $107.90`。
- 株価が満期に `$95`～`$105` なら最大損失は1株当たり `$2.90`。
- `$90` 以下または `$110` 以上なら最大利益は1株当たり `$5.00 − $2.90 = $2.10`。

標準的な `100` 株乗数なら、1組の理論最大損失は `$290`、理論最大利益は `$210` で、手数料前です。満期株価が `$93` ならプットスプレッドは `$2`、コール側はゼロで、結果は1株当たり `$2.00 − $2.90 = −$0.90`、つまり `−$90` です。

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## リスクと執行チェック

- 行使方式、受渡物、乗数、決済、満期、コーポレートアクション調整を確認する。
- 可能なら4レッグを一つの指値複合注文で出す。分割約定はデビットを大きく変え得る。
- 必要な値動きを、インプライド・ムーブ、イベント時期、残存時間と比較する。
- 4レッグの気配差、手数料、出口費用を損益分岐点へ含める。
- IV上昇で必ず利益になると考えない。価格、スキュー、時間減価、気配幅も同時に動く。
- 表示最大損失は満期損益であり、運用上の損失を防ぐ保証ではない。
- アメリカン型のショートは早期アサインされ得る。ロング保護レッグは自動行使されない。
- 満期付近に各レッグの行使・アサイン・失効が分かれ、予期せぬ株式ポジションが生じ得る。
- 口座が行使やアサインを支えられなければ、業者が一部レッグだけを閉じる場合がある。
- ロールは旧取引の決済と新規取引で、新たなデビットとリスクを持つ。

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## よくある誤解

- 「リバース・アイアンコンドルは常に同じレッグだ。」ロング・コンドル等の呼称もあるため注文を確認します。
- 「少しでも動けば利益になる。」満期までに費用込みの損益分岐点を越える必要があります。
- 「分岐点を越えれば最大利益だ。」分岐点は利益ゼロで、外側の行使価格で全幅に達します。
- 「左右の尾で同時に稼げる。」満期に本源的価値を持てるのはプット側かコール側の一方です。
- 「IV上昇で最大利益になる。」満期最大利益は株価と行使価格で決まり、IVでは決まりません。
- 「損失限定ならアサインメント・リスクはない。」ショートはロング行使前にアサインされ得ます。
- 「4レッグなら執行は安い。」各レッグがスプレッド、費用、流動性、部分約定リスクを増やします。
- 「安いストラングルにすぎない。」外側売りで費用を減らす代わりに両尾の利益を制限します。

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## 関連トピック

- [アイアンコンドル](/ja/options/iron-condor/)
- [ロング・ストラドル](/ja/options/long-straddle/)
- [ロング・ストラングル](/ja/options/long-strangle/)
- [ピンリスク](/ja/options/pin-risk/)

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## 出典

- [Options Industry Council：ロング・コンドル](https://www.optionseducation.org/strategies/all-strategies/long-iron-condor)
- [Cboe：0DTE取引資料](https://www.cboe.com/tradable-products/0dte/)
- [OCC：標準化オプションの特性とリスク](https://www.theocc.com/company-information/documents-and-archives/options-disclosure-document)
- [FINRA：オプションのアサインメントを理解する](https://www.finra.org/investors/insights/trading-options-understanding-assignment)