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ブロブ手数料とロールアップのコスト

イーサリアムのブロブガス、現行のブロブ・スケジュール、バッチ利用率、ロールアップの手数料配賦、L1 投稿コストと L2 利用者の請求額の違いを検証重視で解説します。

更新日

教育目的の情報であり、財務・セキュリティ上の助言ではありません。ブロブのパラメーター、ロールアップの手数料式、シーケンサーの方針、為替レート、データ可用性の前提は変更または破綻する可能性があります。

直接の答え

イーサリアムのブロブ手数料はブロブデータを公開するためのプロトコル料金であり、L2 利用者が支払う手数料の全額ではありません。ブロブを運ぶ取引はブロブガスに blob_count * 131,072 * blob_base_fee_per_blob_gas を払い、通常の実行ガスも別に支払います。ロールアップは圧縮、係数、オーバーヘッド、運営者の価格設定規則に従って L1 コストを配賦するため、バッチ投稿者のレシート、ロールアップの原価見積り、利用者への見積り、運営者収益は別の記録です。

ブロブは、バージョン付き KZG ハッシュでコミットされる一時的なデータ・サイドカーです。EVM はコミットメントを利用できますが、ブロブのバイト列を直接読めません。PeerDAS はノードによるデータの分配・サンプリング方法を変えますが、ブロブを永久アーカイブにしたり、一つのロールアップの利用者手数料式を普遍化したりはしません。容量もフォークに依存します。2026-08-13 時点の Fusaka BPO2 後のメインネットは 14 blobs を目標とし、1 ブロック当たり最大 21 blobs を許可しており、以前の 3/66/9 のスケジュールを置き換えています。

仕組み

  1. 計測条件を固定します。イーサリアムのネットワーク、ブロックまたはスロット、有効なフォークと BPO スケジュール、ロールアップのデプロイ先と手数料式の版、L1 起点、利用者が払うトークン、為替レートの時刻を記録します。現在のメインネット値を過去のブロック、テストネット、将来のフォークに流用しません。
  2. オンチェーン証拠から投稿対象を特定します。タイプ 3 取引、送信者、レシート、バージョン付きハッシュ、ブロブ数、blob_gas_used、符号化済み・利用可能なペイロードのバイト数、圧縮・フレーミング、ブロブ、calldata、その他の DA 経路のいずれかを記録します。
  3. 二つの手数料市場を読みます。ブロブガスは 131,072 blob gas per blob です。実現した blob_base_fee_per_blob_gas と送信者の上限 max_fee_per_blob_gas を区別します。実行ガス使用量、実効実行ガス価格、優先手数料も別に記録します。EIP-7918 後は低いブロブ価格と実行コストに最低価格の関係がありますが、両資源の会計は別です。
  4. バッチ投稿者の実際の L1 台帳を再構築します。焼却されたブロブ手数料、実行手数料とチップに加え、対応する状態出力、証明、ブリッジ、投稿取引を集計します。ブロブ取引の実行が失敗してもブロブ手数料は課され、未請求の上限額はコストでも返金でもありません。
  5. 対象ロールアップの現行配賦式を再現します。圧縮バイトなどの計量単位、係数、固定オーバーヘッド、運営者手数料または優先手数料、返金、フォールバック規則を記録します。OP Stack 文書は OP の特定デプロイだけを裏付け、他のロールアップは異なる場合があります。
  6. バッチャーの L1 コスト、ロールアップが配賦した L1 データコスト、利用者の実際の引落額、運営者の収益またはマージンという四つの台帳を分けます。取引数による均等割りは分析上の配賦にすぎません。充足率、パディング、取引構成、投稿遅延、内部補助によりプロトコルの見積りと異なり得ます。
  7. レシートと照合してストレステストします。ブロブ価格急騰、実行混雑、ETH と手数料トークンの為替、低利用率、シーケンサー遅延、calldata への切替え、式の更新、L1 再編、一時的保持、アーカイブ障害を試します。利用者単位の数値にはブロック、単位、前提、未照合コストを添えます。

計算例

  • プロトコルのブロブ料金。 2 ブロブは 2 * 131,072 = 262,144 blob gas を消費します。30 gwei per blob gas なら手数料は 262,144 * 30 * 10^-9 = 0.00786432 ETH$2,500 per ETH なら $19.6608 です。通常の実行手数料は含みません。
  • 一つの取引に二つの手数料台帳。 同じタイプ 3 取引が 120,000 execution gas を実効 22 gwei で使うと、実行コストは 120,000 * 22 * 10^-9 = 0.00264 ETH です。L1 総額は 0.00786432 + 0.00264 = 0.01050432 ETH、同じ為替で $26.2608 です。ブロブガスと実行ガスは別の入力です。
  • バッチ利用率と配賦。 対応する証明・投稿コスト $4.0000 を加えると、分析上のバッチコストは $30.2608 です。2,000 included transactions なら均等配賦は $30.2608 / 2,000 = $0.0151304 per transaction800 件だけなら $30.2608 / 800 = $0.0378260 です。いずれも利用者見積りや運営者の実現マージンとは限りません。
  • 現行容量とバイト単位。 日付固有の 14/21 スケジュールでは、目標と最大値は 14 * 131,072 = 1,835,008 および 21 * 131,072 = 2,752,512 blob-gas units、符号化ブロブでは 1.75 MiB2.625 MiB です。任意ペイロードに通常使えるのはフィールド要素当たり 31 バイトで、フィールド要素全体は 32 バイトです。そのため、圧縮・フレーミング前の利用可能量は目標で 14 * 126,976 = 1.6953125 MiB、最大で 21 * 126,976 = 2.54296875 MiB です。

リスク

  • 古いフォークまたは BPO スケジュールを適用する。
  • メインネット、テストネット、別チェーンの値を混同する。
  • ブロブガス、実行ガス、符号化バイト、利用可能バイトを混同する。
  • max_fee_per_blob_gas を実現ベースフィーとみなす。
  • タイプ 3 取引の実行手数料とチップを落とす。
  • 実行失敗時にブロブ手数料が戻ると仮定する。
  • 収録ブロックとレシートではなく古い RPC 見積りを使う。
  • 投稿遅延中の手数料変動をまたぐ。
  • ブロブ混雑急騰や最低価格の挙動を過小評価する。
  • ブロブが安いだけで L1 実行混雑を無視する。
  • 未充足・パディング済みバッチを満杯として配賦する。
  • 圧縮、フレーミング、取引構成を誤る。
  • 証明、状態出力、ブリッジ、投稿取引を二重計上する。
  • 古い係数、オーバーヘッド、運営者手数料式を使う。
  • 見積り、実引落し、返金、運営者収益を混同する。
  • 高価な calldata 切替えや異なる DA 安全性を誘発する。
  • ETH と手数料トークンを誤った価格・時刻で換算する。
  • 置換や L1 再編後にバッチを喪失・誤配賦する。
  • PeerDAS の一時的可用性を永久アーカイブとみなす。
  • ブロブが利用可能というだけでシーケンサー、有効性、ファイナリティ、ブリッジ、退出障害を無視する。

よくある誤解

  • ブロブ・ベースフィーが利用者の L2 手数料の全額である。
  • max_fee_per_blob_gas が実際の請求額である。
  • ブロブの符号化済み 131,072 バイトをすべて任意ペイロードに使える。
  • ブロブ・ベースフィー低下は全利用者の手数料を直ちに同率で下げる。
  • ブロブは EVM 内に永久保存され、全ロールアップが固定の 3/6 または 6/9 容量を使う。

関連トピック

出典

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