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既存店売上高:既存需要と出店成長を分ける

教育目的のみであり、投資助言ではありません

既存店売上高または比較可能売上は、会社が定義した店舗・チャネル群が両比較期間に営業した場合の売上変化です。既存基盤の実績を、新規出店、買収、閉店、売却による成長から分けます。

会社定義のKPIで、標準化GAAP項目ではありません。12か月、13か月、通年など採用時期が異なり、改装、休業、フランチャイズ、買収、移転、デジタル、配送、燃料、薬局、海外店舗の扱いも違います。比較前に定義と変更を読みます。

簡略式は既存店成長 = 当期比較店舗売上 / 前期同一店舗売上 - 1です。

多くの小売・外食では1 + 既存店成長 = (1 + 客数・取引数成長) × (1 + 平均客単価成長)と近似できます。客単価は価格、販促、商品構成、点数、会員、配送料、インフレで変わり、客数は店舗とデジタル間を移動します。乗算なので単純加算は近似です。

名目成長がプラスでも数量需要の改善とは限りません。値上げは取引・点数減を相殺し、割引は客数を維持して粗利を下げます。数量、客数、単価、粗利、人件費、賃料、在庫、ロス、継続率、営業利益を合わせます。

前年に成熟100店舗、売上$1.00bnのチェーンが20店舗を開き、今年$1.15bnなら総成長は15%です。元の比較店舗は$1.02bnで既存店成長は2%、他の差異前に約$130mが新店売上です。

出店費、カニバリゼーション、リース、新店成熟で15%総成長の利益品質は低くなり得ます。一方、優れた新店経済性は2%には出ません。

比較客数が3%減、平均客単価が6%増なら既存店成長 = 0.97 × 1.06 - 1 = 2.82%です。価格・単価主導であり、販促と原価で粗利率が150bp低下すれば利益成長にならない場合があります。

  • 比較店舗の定義、採用年齢、チャネル、ブランド、地域、所有形態、除外を転記する。
  • 期首、出店、買収、閉店、移転、改装、休業、期末店舗数を照合する。
  • デジタル、配送、受取、返品、会員、FC、第三者市場の帰属を確認する。
  • 価格、数量、構成、客数、取引、単価、為替、買収を可能な限り分ける。
  • 会計週、祝日、閏日、天候、スト、災害、53週目をそろえる。
  • 名目変化と、可能なら数量・インフレ調整変化を比較する。
  • 粗利、貢献利益、人件費、賃料、配送、ロス、在庫、営業利益率を見る。
  • 不振店閉鎖や改装店除外による生存サンプル効果を見る。
  • 複数年の定義変更を定量化し、非比較系列を接続しない。
  • 既存店を連結売上へ照合し、非比較店、他部門、為替、消去を確認する。
  • 「既存店売上は標準化されている。」母集団と調整は会社定義です。
  • 「プラスなら顧客が増えた。」値上げ・構成が客数減を相殺できます。
  • 「総売上成長と同じだ。」新店、閉店、買収、店舗外事業が異なります。
  • 「不振店閉鎖で改善しない。」生存母集団の変更は選択効果を生みます。
  • 「高いほど利益も高い。」販促、賃金、賃料、配送、ロス、原価で利益率は下がります。
  • 「デジタルは最寄店帰属だ。」帰属方針は異なり、変更もあります。