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デュポン分析:ROEを利益率、回転率、レバレッジに分解する

教育目的のみであり、投資助言ではありません

デュポン分析は、自己資本利益率、つまり ROE を、その背後の要因に分解します。

ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 自己資本乗数

これにより、高い ROE が強い収益性、効率的な資産利用、または財務レバレッジのどれから来ているかを見分けられます。

純利益率は、売上 1 ドルからどれだけ利益を残すかを測ります。総資産回転率は、資産がどれだけ効率的に売上を生むかを測ります。自己資本乗数は、資産と株主資本を比較してレバレッジを示します。

二つの会社がどちらも 20% の ROE を報告していても、質は大きく違うことがあります。一方は高い利益率と適度なレバレッジ、もう一方は薄い利益率と高いレバレッジに頼っているかもしれません。

デュポン分析は、会計期間、一時項目、資産基盤、事業モデルが比較可能な場合に最も役立ちます。小売、銀行、ソフトウェア、公益企業では、通常の利益率、回転率、レバレッジが大きく異なります。

会社 A:

20% ROE = 10% 純利益率 × 1.0 総資産回転率 × 2.0 自己資本乗数

会社 B:

20% ROE = 4% 純利益率 × 1.25 総資産回転率 × 4.0 自己資本乗数

どちらも ROE は 20% です。会社 A は収益性により依存し、会社 B はレバレッジにより依存しています。売上が下がる、または借入コストが上がると、会社 B の方が脆弱かもしれません。

  • レバレッジの覆い隠し: 高い ROE は優れた事業ではなく、高い負債や低い自己資本から来ることがあります。
  • 会計の歪み: 自社株買い、減損、累積損失は株主資本を小さくします。
  • 事業モデル不一致: 業界によって自然な利益率と回転率は違います。
  • 一時項目リスク: 利益、費用、税効果が純利益を歪めることがあります。
  • キャッシュフローギャップ: ROE が強く見えても、利益が現金化されていない場合があります。

高い ROE は自動的に高品質を意味しません。ROE の源泉が重要です。

低い資産回転率は常に悪いわけではありません。重資産事業では自然な場合があります。

デュポン分析は評価モデルではありません。収益性の要因を説明するもので、価格、キャッシュフロー、リスク分析と組み合わせる必要があります。

  • SEC:財務諸表と 10-K 読解資料。
  • Corporate Finance Review:ROE の限界に関する議論。