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Fama-French ファクターモデル:スタイル要因で株式リターンを説明する

教育目的のみであり、投資助言ではありません

Fama-French ファクターモデルは、株式やポートフォリオのリターンを、広く使われるルールベースのリターン要因で説明する資産価格モデル群です。3ファクターモデルは市場要因に規模とバリューを加えます。5ファクターモデルはさらに収益性と投資要因を加えます。

このモデルが特に役立つのは、ファンドの超過リターンが運用者のスキルによるものか、それとも小型株、バリュー株、高収益企業、保守的投資企業への持続的なエクスポージャーによるものかを分けて考えるときです。

3ファクター版は一般に次のように書かれます。

R_i - R_f = alpha_i + beta_m × (R_m - R_f) + beta_s × SMB + beta_h × HML + error_i

SMB は小型株のリターンと大型株のリターンを比較します。HML は高い簿価時価比率の株式と低い簿価時価比率の株式を比較します。5ファクターモデルでは次も加わります。

  • RMW は、収益性の高い企業と低い企業を比較します。
  • CMA は、投資が保守的な企業と積極的な企業を比較します。

これらの要因は、並べ替えルールで作られたポートフォリオのリターンです。単一の会計比率をそのままモデルに入れるものではありません。株式のファクターエクスポージャーは、保有銘柄から推定するか、リターンをファクターリターンに回帰して推定するのが一般的です。

あるファンドの月次ファクターエクスポージャーが、市場 beta 0.95、SMB beta 0.40、HML beta 0.60 だとします。ある月の市場超過リターンが 2%、SMB が 1%、HML が -0.5% でした。

モデルが示す超過リターンは次の通りです。

0.95 × 2% + 0.40 × 1% + 0.60 × (-0.5%) = 2.0%

ファンドが実際に無リスク金利を 2.3% 上回った場合、1か月の残差は約 0.3% です。ただし、それだけでアルファとは言えません。信頼できるアルファ推定には、より長いサンプル、標準誤差、エクスポージャー変化の確認が必要です。

  • バックテストリスク: 過去に見つかったファクターは弱まる、消える、または混み合う可能性があります。
  • サンプルリスク: 短いリターン履歴では、ファクター beta やアルファが実際より精密に見えることがあります。
  • モデル仕様リスク: 3ファクター、5ファクター、モメンタム、クオリティ、業種モデルは異なる答えを出すことがあります。
  • 実装リスク: 実際のファンドには手数料、税金、売買回転率、流動性コストがあります。
  • スタイルドリフト: 企業やファンドのエクスポージャーは、時価総額、収益性、レバレッジ、保有銘柄の変化で変わります。

Fama-French モデルは、次に上がる株を予測する道具ではありません。

過去にプラスだったファクタープレミアムは、将来のリターンを保証しません。

ファクター調整後のアルファは、生のアウトパフォーム幅とは違います。高 beta または小型株寄りのファンドは広い指数を上回っても、ファクター調整後のアルファが小さい、またはマイナスになることがあります。

  • Fama and French, “Common Risk Factors in the Returns on Stocks and Bonds,” Journal of Financial Economics。
  • Fama and French, “A Five-Factor Asset Pricing Model,” Journal of Financial Economics。
  • Kenneth R. French Data Library:Fama/French ファクターの定義とデータ説明。
  • Fama and French, “The Capital Asset Pricing Model: Theory and Evidence,” Journal of Economic Perspectives。