ダイアゴナル・スプレッド:異なる権利行使価格と満期
教育目的のみであり、投資助言ではありません
ダイアゴナル・スプレッドは、同じ原資産かつ同じ種類のオプションを売買し、権利行使価格と満期の両方を変えるポジションです。代表的な強気のコール・ダイアゴナルでは、満期が遠く権利行使価格が低いコールを買い、満期が近く権利行使価格が高いコールを売ります。プットを使う構成もあります。
カレンダー・スプレッドは通常、権利行使価格を同じにして満期だけを変え、バーティカル・スプレッドは満期を同じにして権利行使価格だけを変えます。ダイアゴナルでは両方が異なります。一方の満期後も他方が残るため、バーティカルのような単一の満期損益線では表せません。
期近オプションは一般に時間価値を速く失い、期先オプションはより長い方向性とボラティリティのエクスポージャーを提供します。ただし、この関係は一定ではありません。期近満期の直前にはショート側の Gamma が支配的になることがあり、ボラティリティの期間構造やスキューの変化も両脚に異なる影響を与えます。
ショート側の満期では、全体を決済する、ショートを買い戻してロングを残す、またはショートをロールする判断が必要です。ロールは旧契約を決済して新契約を建てる取引であり、新しい権利行使価格、満期、クレジットまたはデビット、リスクを個別に評価します。
期近満期時点でもロングには時間価値が残るため、普遍的な最大利益の式はありません。価格は原資産、残存期間、インプライド・ボラティリティ、金利、配当、流動性に依存します。米国型株式オプションのショートは満期前にもアサインされ得ます。
株価を $100 とします。180日満期・権利行使価格 $90 のコールを $14.00 で1枚買い、30日満期・権利行使価格 $105 のコールを $2.00 で1枚売ります。純支払額は1株当たり $12.00、標準的な100株乗数では $1,200 です。
期近満期に株価が $105、残るロング・コールの気配値が $17.00 で、ショートが無価値で満期を迎えたなら、ポジション価値は約 $1,700、費用前の例示利益は $500 です。株価が $95、ロング・コールが $9.00 なら、価値は $900、例示損失は $300 です。ロングの価格はシナリオ上の仮定で、保証ではありません。
株価が $115 でショート・コールがアサインされると、100株を $105 で引き渡す義務が生じます。$90 のロングを行使すれば権利行使価格差は $15、総額 $1,500 で、$1,200 の純支払額控除後は費用前 $300 です。ただし早期行使はロングの残存時間価値を放棄するため、決済または株式とオプションを別々に管理する方が有利な場合があります。実際の結果はアサイン時点、価格、資金調達、証券会社の手続きに左右されます。
デビット型を崩さず保有し、両方が最終的に無価値なら、損失は通常、当初の純支払額までです。しかし片脚だけの決済、アサインメント、ロングの先行決済、ロール、取引費用はリスクと必要資金を変えます。
- 利用可能なら複合指値注文を使い、両満期の流動性を確認する。
- 2つの満期、最終取引時刻、決済条件、乗数、調整後受渡物を管理する。
- 特に配当落ち日前の深いイン・ザ・マネーのショート・コールで早期アサインを監視する。
- ショートのアサイン後にロングが自動行使されると想定しない。
- ロングが証券会社の証拠金規則でヘッジとして認められるか確認する。
- 原資産価格、IV、スキュー、時間減価に対する残存ロングの価値を検証する。
- 期近満期前に決済、維持、ロールを決め、時間外の価格変動も考慮する。
- ロールを新規ポジションとして扱い、手数料、スプレッド、資金調達、税金を含める。
よくある誤解
Section titled “よくある誤解”- 「カバード・コールと同じだ」。ロング・コールは株式ではなく、Delta、時間価値、満期が変化します。
- 「カレンダー・スプレッドと同じだ」。ダイアゴナルは権利行使価格も異なります。
- 「ショートのThetaが必ずロングの費用を賄う」。価格やボラティリティの変化が時間減価を上回り得ます。
- 「最大利益はバーティカルのように固定だ」。残存ロングの価値により結果は経路依存です。
- 「アサインされるとロングも自動行使される」。アサインメントと行使は別の手続きです。
- 「ロールすれば以前の損失は消える」。旧取引の結果を確定し、新しいリスクを建てています。