Jade Lizard:上方損失ゼロの条件と下方リスク
教育目的のみであり、投資助言ではありません
直接的な答え
Section titled “直接的な答え”ショート Jade Lizard は同一満期のショート・プットとベア・コール・クレジット・スプレッドを組み合わせ、通常中立からやや強気を表します。「上方リスクなし」は、総ネット・クレジットがコール幅以上の場合に満期損益についてのみ成立します。不足すればロング・コールを越える上昇で損失です。条件を満たしても大きなショート・プット下落リスクが残り、全体が限定リスクでもアイアン・コンドルでもありません。
3レッグ損益と条件
Section titled “3レッグ損益と条件”ショート Put K_P、ショート Call K_C、ロング Call K_L、1株当たりクレジット c、幅 w=K_L-K_C とします。K_P~K_C の最大利益は c×乗数。K_L 超では (c-w)×乗数 なので上方満期損失ゼロには c≥w が必要です。下方分岐点は K_P-c、株価ゼロの理論最大損失は (K_P-c)×乗数 です。
クレジットは3レッグの約定可能純額で、古い仲値合計ではありません。満期前の時価・証拠金は現物、IV、スキュー、時間、借株、金利、配当、証券会社規則で変わります。「上方損失なし」は満期領域であり、途中損失や運用リスクがない意味ではありません。
$95 Put と $105/$110 Call の例
Section titled “$95 Put と $105/$110 Call の例”株価 $100 付近で $95 Put を $3.20 で売り、$105 Call 売り・$110 Call 買いを $2.10 クレジットで建てます。合計 $5.30 は幅 $5 を超えます。
$95~$105の最大利益:$5.30×100=$530。$110超の利益:($5.30-$5)×100=$30。- 下方分岐点:
$95-$5.30=$89.70。 - 株価ゼロの理論損失:
$89.70×100=$8,970。
満期 $90 では Put が $5、損益 ($5.30-$5)×100=$30。$80 では ($5.30-$15)×100=-$970 です。$90 と $110 超で同じ小さな $30 利益になるため、下方非対称性を見落としやすくなります。
執行とリスクの確認
Section titled “執行とリスクの確認”- 3レッグを一つのパッケージで発注・監視し、一時的な裸ショートや Delta を避けます。
- 上方損失なしと呼ぶ前に、費用後の約定可能総クレジットが幅以上か確認します。
- 下方分岐点、株価ゼロ損失、買付余力、ショート Put 1枚当たり
100株引受現金を計算します。 - クレジットや小さな上方利益でなくショート Put のストレス損失でサイズを決めます。
- ギャップ、IV・スキュー上昇、流動性消失、決算、訴訟、規制、市場急落を検証します。
- 満期上方が利益でも途中の IV、スキュー、スプレッドで評価損になり得ます。
- アメリカン型 Put の早期アサインで株式・現金、Call は権利落ち前にアサインされ得ます。
- ロング Call は下落をヘッジせず、ショート Call と同時処理とも限りません。
- 権利落ち、借りにくさ、証拠金変更、行使締切を確認します。
- 建玉前に利食い、下方退出、調整上限、満期処理を定めます。
よくある誤解
Section titled “よくある誤解”- 「上方リスクなしはリスクなしだ。」Put は行使価格マイナスクレジット近くまで失い得ます。
- 「全 Jade Lizard は上方損失がない。」約定可能クレジットが幅以上必要です。
- 「受取クレジットが最大損失だ。」中心の最大利益で、下方損失ははるかに大きいです。
- 「ロング Call が両側を守る。」ショート Call だけを限定し Put は守りません。
- 「上昇なら満期前も損失なしだ。」IV、スキュー、スプレッド、早期処理で変わります。
- 「株なし Covered Call だ。」ロング株がなくキャッシュフローと下方リスクが違います。
- 「高勝率なら期待値も正だ。」非対称損益、ギャップ、費用、推定誤差があります。